巨大国家・中国に継承される人心を掌握するための至極の叡智が明らかになる

徹底した最新の調査を基に、新進気鋭の現代中国人作家が綴る初の中国通史シリーズが堂々開幕。

第一巻は、神話時代といわれ、未開の部分の多い三皇五帝の時代から、中華文明の礎を築いた夏殷周の各王朝に迫る。

覇権をめぐる栄枯盛衰の歴史に刻まれた中華思想の源流が今、紐解かれる。

第１章　三皇五帝(さんこうごてい)の由来　　

第２章　三皇　　

第３章　五帝　　　　　

第４章　禅譲について　　　

第５章　「徳」とは何か

第６章　夏(か) 　　

第７章　殷(いん) 　　

第８章　西周(せいしゅう)

第９章　儒学における周礼の位置づけ

叢 小榕（そう・しょうよう）

作家。1954年、中国生まれ。

北京師範大学卒業後、北京中央財政金融学院研究所講師となる。その後、東京大学大学院および、中央大学大学院博士課程修了。

現在は、いわき明星大学人文学部現代社会学科で準教授を勤めている。

主な著書に、『世界詩学大辞典』（共著／中国・春風文芸出版）、『太平天国を討った文臣　曾国藩』、『中国人の人間学　甦る歴史人物の知恵』、『張良と劉邦』、『革命皇帝　鄧小平伝』、『孫子はこう読む』 （以上、総合法令出版） など。

他に、ラジオドラマ『東京留学譚』（ＮＨＫ国際放送）、文芸評論、翻訳なども多数。